私のビジネスパートナーは
ひと筋書きで描けそうなくらい表情がない日が
年に数回ある
ローンチ前などは意外にもとてもナイーブになっているのだ
私も痛いほどよくわかる
成功角度が高い選択をしているつもりでも
やはり現実はローンチしてみないとわからない事だらけだ
良くも悪くも
そしてひと筋書きの表情のときは
決まって後者のときだ
いつになく真面目な装いで
誰もいじれないオーラを醸し出している
いつも厳しく指導しているが
この時ばかりは不覚にも励ましてしまうくらい
しかし
谷があれば山があるもので
トントントンと成約が相次ぐときもある
その時彼は破顔しながら
決まってこう言うのだ
『俺、売ることしかできへんしな』